バブル経済崩壊後の1993年に、顧客満足経営に先進的な大手企業20社の幹部が集い、これからの顧客満足経営のあり方を検討する「研究会」が発足しました。顧客価値と経営システムをどう結びつけるのか、という重要テーマを掘り下げていく過程で、米国競争力強化に大きく貢献した、レーガン政権時の商務長官の名を冠する「マルコムボルドリッジ国家品質賞(MB賞)」に注目し、その枠組みを研究しました。この活動は、わが国においても有益である、とのことから、1994年に事務局を含めて(財)社会経済生産性本部(現・日本生産性本部)がこの活動を引き継ぎました。多くの企業に参画を呼びかけた結果、100社の幹部が集まり、2年間にわたって、日本版の顧客価値経営を評価する基準づくり、表彰制度検討、パイロット審査の実施、産業界へのアンケート調査などの多様な研究を行いました。
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